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地震や災害が発生したとき、**「LINEで友達の安否確認ができるの?」**と気になったことはありませんか?
LINEは日本国内で多くの人が利用しているため、緊急時の連絡手段として活用する人も多いです。しかし、実際には**「LINEでは安否確認できない」「友達がなぜ反応しないのか分からない」**といった声も聞かれます。
本記事では、LINEで安否確認をする方法や、なぜ「LINEで安否確認が難しいのか」と言われる理由について解説します。もしものときに備えて、正しい情報を知り、適切な対応ができるようにしておきましょう!
LINEで安否確認をする方法とは?
LINEは日常のコミュニケーションツールとして便利ですが、災害時の安否確認にも活用できます。しかし、公式に提供されている「安否確認サービス」はなく、既存の機能を活用する形になります。ここでは、LINEを使った安否確認の方法について解説します。
公式の「LINE安否確認サービス」は存在しない
まず知っておきたいのは、LINEには「安否確認専用の公式サービス」はないということです。例えば、NTTが提供する「災害伝言ダイヤル(171)」のような公的な安否確認システムとは異なり、LINEにはそのような特化した機能はありません。
そのため、既存のトーク機能やグループチャットを使って個別に安否を確認する必要があります。
災害時に役立つLINEの機能
LINEには、安否確認に役立ついくつかの機能があります。
✅ グループチャットを活用する
家族や友人のグループを作成しておけば、個別にメッセージを送るよりも一括で安否を確認できるため便利です。
✅ 位置情報の共有機能を使う
LINEのトーク画面には、現在地を共有できる機能があります。被災した人が「今どこにいるか」を簡単に共有できるため、家族と連携する際に役立ちます。
✅ LINE VOOM(旧タイムライン)を活用する
メッセージを送れない場合でも、LINE VOOMに「無事です」などの投稿をすることで、友人に安否を伝えることができます。
✅ LINEコール(無料通話)を試す
通常の電話回線が混雑している場合、LINEの無料通話がつながる可能性があるため、通話手段の一つとして試してみるとよいでしょう。
友達の安否を確認する具体的な手順
-
グループチャットで一括確認
- 「大丈夫?」などの簡単なメッセージを送り、反応を待つ。 -
個別メッセージを送る
- 反応がない場合は、個別に「無事ならスタンプ押して」など簡単な返信を求める。 -
位置情報を送るよう促す
- 安否が確認できたら、状況を把握するために現在地を共有してもらう。 -
既読がついても安心しない
- 既読がついても、本人が操作したとは限らないため、他の手段でも安否確認を試みる。
✅ LINEの位置情報共有機能の使い方(安否確認に活用)
LINEには、現在地を簡単に共有できる機能があります。災害時に**「どこにいるのか?」**を迅速に伝えるために、家族や友人と連携する際に非常に役立ちます。
📍 位置情報を送る方法(手動)
最も簡単な方法は、トーク画面から**「今いる場所の位置情報を送る」**ことです。
具体的な手順
1️⃣ LINEアプリを開き、送りたい相手(またはグループ)のトーク画面を開く
2️⃣ 画面左下の「+(プラス)」アイコンをタップ
3️⃣ 「位置情報」を選択(地図が表示される)
4️⃣ 現在地を確認し、「この位置を送信」をタップ
これで、相手に自分の現在地がマップで送信されます。
📍 リアルタイムで現在地を共有する方法(災害時に便利)
手動で位置を送るだけでなく、リアルタイムで位置情報を共有することも可能です。これは、移動しながら相手に現在地を知らせたい場合に便利です。
具体的な手順
1️⃣ トーク画面を開き、「+(プラス)」アイコンをタップ
2️⃣ 「位置情報」を選択し、地図を表示
3️⃣ 「リアルタイムで位置を共有」をタップ
4️⃣ 「15分・1時間・8時間」のいずれかを選択し、共有を開始
✅ ポイント
- この機能を使うと、設定した時間内は相手がリアルタイムで自分の移動状況を確認可能!
- 万が一、避難途中で連絡が取れなくなっても、最後にいた場所が記録される
📍 位置情報が送れない・共有できない場合の対処法
位置情報がうまく送れない場合は、以下を確認してください。
🔹 スマホのGPS(位置情報)がONになっているか?
- iPhone:「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」→「ON」
- Android:「設定」→「位置情報」→「ON」
🔹 LINEアプリの位置情報アクセスが許可されているか?
- iPhone:「設定」→「LINE」→「位置情報」→「使用中のみ許可」または「常に許可」
- Android:「設定」→「アプリ」→「LINE」→「権限」→「位置情報を許可」
🔹 電波が悪い場所ではGPSが正確に機能しないことがある
- 建物の中や地下ではGPSが弱くなるため、一度外に出て試す
📍 位置情報共有を活用するメリット
✅ 家族や友人が避難先をすぐ把握できる
✅ 電波が悪くても、最後にいた場所を確認できる
✅ 移動中でもリアルタイムで位置を伝えられる
「LINEで安否確認できない」と言われる理由
LINEは日常的な連絡ツールとして便利ですが、災害時の安否確認ツールとしては不十分だと指摘されることがあります。その理由を詳しく見ていきましょう。
既読がついても本人とは限らない?
LINEのメッセージに既読がついた=本人が無事とは限りません。
例えば、以下のようなケースが考えられます。
-
第三者(家族や友人)が操作した
→ 例えば、事故や災害で本人が動けない状況でも、そばにいる人がスマホを開いて既読をつける可能性がある。 -
自動でメッセージが開かれた
→ スマホの通知設定によっては、画面を開いただけで既読がつく場合がある。 -
誤タップで開いてしまった
→ 無意識に開いてしまい、返信できていないことも。
そのため、既読がついたからといって安心せず、返信があるかどうかを確認することが重要です。
通信障害でLINE自体が使えないケースも
災害時には、以下の理由でLINEのメッセージが届かないことがあります。
-
通信回線が混雑している
→ 災害発生直後は、多くの人が一斉に連絡を取るため、回線がパンクしやすい。 -
Wi-Fiやモバイルデータ通信が使えない
→ 停電や基地局の損傷により、インターネットが使えなくなることがある。 -
LINEサーバーに障害が発生する
→ 大規模なアクセス集中で、LINE自体がダウンする可能性も。
このような状況では、LINE以外の手段(災害伝言ダイヤル・SNS・音声通話)も併用することが重要です。
正確な情報が得られない可能性がある
LINEは気軽にメッセージを送れる反面、デマ情報や誤情報が拡散しやすいというデメリットもあります。
例えば…
- 「◯◯地域で大規模な火災発生」→ 実際は誤報だった
- 「このURLから安否確認してください」→ フィッシング詐欺の可能性あり
災害時は、信頼できる情報源(自治体の公式サイト・ニュース・防災アプリ)を活用することが大切です。
以上の理由から、LINEは安否確認の手段として有効ではあるものの、完全に頼るのは危険です。
Q&A
ここでは、LINEを使った安否確認に関するよくある質問について回答します。
Q1. LINEで安否確認をするなら、どんな方法が最適?
A. グループチャットや位置情報共有が便利!
LINEを使って安否確認をする場合、家族や友人のグループチャットを作成しておくと、一度のメッセージで全員の安否を確認できるので効率的です。さらに、位置情報の共有を使えば、今どこにいるのかを簡単に知らせることができます。
Q2. 既読がついたのに返信がない場合、どうすればいい?
A. 他の手段(電話・SNS・災害伝言ダイヤル)を試す!
LINEの既読がついても、必ずしも本人が操作したとは限りません。返信がない場合は、通常の電話(キャリア回線)やSNS(Twitterなど)で情報を探す、または災害伝言ダイヤル(171)を活用するのが良いでしょう。
Q3. LINEが災害時に使えなくなることはある?
A. 通信障害やアクセス集中で使えなくなることがある!
大規模な災害が発生すると、回線が混雑してLINEのメッセージが届かない、通話がつながらないといったトラブルが起こることがあります。こうした状況に備えて、災害時はLINE以外の連絡手段も用意しておくことが重要です。
Q4. LINEで誤った災害情報を信じないためには?
A. 公式情報をチェックし、デマに注意!
LINEでは、デマ情報が拡散されやすいため、自治体やニュースサイトなどの公式情報を確認することが大切です。特に、「このURLをクリックすれば安否確認できる」といったメッセージは、フィッシング詐欺の可能性もあるため注意しましょう。
Q5. LINEの代わりに災害時に役立つ連絡手段は?
A. 以下の方法を併用すると安心!
- キャリアの音声通話(ドコモ・au・ソフトバンクなど)
- 災害伝言ダイヤル「171」
- SNS(Twitter、Facebook)
- 防災アプリ(Yahoo!防災速報、NHKニュース防災アプリなど)
まとめ
LINEは日常的なコミュニケーションツールとして便利ですが、災害時の安否確認には注意が必要です。最後に、重要なポイントを振り返ります。
✅ LINEで安否確認をする方法
- グループチャットで一括確認(家族や友人にまとめて連絡できる)
- 位置情報の共有機能を活用(どこにいるかすぐ分かる)
- LINE VOOM(旧タイムライン)で無事を報告
✅ LINEで安否確認が難しい理由
- 既読がついても本人が見たとは限らない(第三者が操作する可能性あり)
- 通信障害でLINEが使えないケースがある(アクセス集中・停電など)
- 誤情報やデマが拡散しやすい(信頼できる情報源をチェックすることが重要)
✅ LINE以外の安否確認手段も準備しよう
- 通常の音声通話(キャリア回線) → LINEが使えないときの代替手段
- 災害伝言ダイヤル「171」 → 公的な安否確認サービス
- SNS(Twitter・Facebook) → 情報共有の場として活用
- 防災アプリ(Yahoo!防災速報・NHK防災アプリ) → 最新の災害情報を取得
LINEは安否確認の一つの手段として有効ですが、それだけに頼るのはリスクがあります。いざというときに備えて、複数の連絡手段を準備しておくことが重要です。
皆さんもぜひ、家族や友人と事前に**「災害時の連絡方法」**を話し合っておきましょう!